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社会福祉法人 ナオミの会 ナオミ保育園

新年を迎えて

2023.01.12

 お正月明けの子どもたちはどの子も大きく見えます。体が大きくなっているのはもちろんのことですが、子どもたちの声や、遊びの中から聞こえてくる歓声がちがうのです。けんかの形も変わってきました。

先日けんか中のすみれさん(5歳児)が「けんかしたから二人で考えているの」と二人して庭に向かってムッとした顔をしています。大人が入り込む余地などありません。大声で相手を威嚇するのでもなく、手足で応戦し合っているわけでもない。自分自身をクールダウンさせて時間がたったら顔を見て話し合って解決に向かうのでしょう。

 子どもたちは成長と共に自分の行動に折り合いをつけていく方法をあらゆる形で身に付けていきます。このことは時期が来たらできるようになるのではなく、体験を積み重ねて体と心で理解するのです。私たちは日常の中でたくさんの「違い」に出会います。「あのおもちゃがほしかった」「僕が持っていたのにとっちゃった」大人にとっては些細なことですが、子どもたちの世界では大きなことです。その違いに気づかせて、「〇○って言えばよかったね」「〇○したかったのじゃ今度は△△って言ってみようね」と子どもと子どもをつなげていきました。その積み重ねがすみれさんの「二人で考えているの」のことばに表れています。

 春、時々けんかの声が響いた保育園の庭は、子どもたちのことばのキャッチボールに変化してきました。4 月に一つずつ大きいクラスに進級します。すみれさんはもうすこしで 1 年生です。


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