『歩くは運動の基本、走るは運動の主役』
2020.10.08
1964年10月10日。日本で初めてのオリンピックが開催された日です。
その日を記念に10月10日は「体育の日」として、体力の向上に目を向ける日となりましたが、今年は国民の休日体育の日がオリンピック開催に合わせて移動してその影をなくしたように思います。とは言ってもコロナ禍によって子どもたちの体力は気になるところです。
子どもの発育に詳しい日本幼児学会会長の前橋明氏(早稲田大学教授・子どもの健康福祉学)によると、幼児の健全育成の目安とされるのは一日の歩数は8千~1万歩です。しかし近年の調査では5千歩台が多くなったそうです。約一万二千歩だった30年前の4割程度に減りました。
前橋教授は「歩くのは運動の基本、走るのは運動の主役」と言います。
屋外のわずかな段差で、段差がないのに足が絡んで転ぶ等子どもたちの姿から考えると、バランスを取る力を養い、屋外で走り回ることが必要では…と言います。
ナオミ保育園の運動会は9月30日に取り組まれました。4歳ゆり組・5歳すみれ組は10月3日(土)の合同運動会の開催もありました。一人一人の成長を確認した運動会です。元気に園庭を走り回っている子どもたちですが、もう一度子どもたちの生活に目を向けたいですね。歩くこと・咄嗟のとき身を守る動作(転んだ時に手が出る、ぶつかりそうになった時身をよける等)日常の積み重ねで獲得する力です。
便利になり、チャンネルを回して番組を選んでいたテレビはとうになくなり(かなり古い)座ったまま操作するリモコンが当たり前、動かなくてもいいようにできてしまった生活は、余程意識しないと子どもたちの足腰を当たり前に丈夫にすることが出来ません。便利な時代の「あるく」をもう一度見直してみましょう。コロナ禍によって生活様式は大きく変わりました。ゲームを前に座っている時間も長かったことでしょう。保育園の園庭は夕方まで走り回って遊ぶ子どもたちの歓声でいっぱいです。十分に体力が蓄積されているでしょうか。
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