「太陽と土と水は子どもの最大の友だち」
2022.08.04
夏を謳歌する子ども達、プール遊びはもちろん砂や泥に触れながら思い切り遊びます。心と体が解放され、泥の中に足を入れてびちゃびちゃ水しぶき、先生が飛ばすホースからの放水をめがけて走っていき、冷たい水の感触を嬉しそうに楽しんでいる子どもたち、お日様の下で元気いっぱいです。
近年、生理学的・心理学的に「皮膚」は『露出した脳』であると論じられているようです。皮膚からの情報はダイレクトに脳に伝わるということです。他の季節に比べて肌の露出の多い夏は『露出した脳』で直接感じたり学んだりする好機に恵まれているということになります。ギラギラした太陽の暑さ、木陰で感じるひんやりとした心地よさ、裸足の足に熱い砂、暑い日の水遊びの心地よさ…。
暑い日に爽やかな影が吹いた瞬間の「気持ちがいい!」という体感は、健康な心身状態にあれば感じ取ることはできますが、子どもは、その感覚を「気持ちがいい!」と自然に表現するようになるわけではありません。周りの大人が「気持ちがいい!」と言っているのを聞いて、「この感覚が『気持ちがいい!』という事なんだ」と学び、表現を獲得します。また、夏の日照りに萎れてしまいそうな草木を見て、のどが渇いた時の自分に重ね合わせ、「大丈夫かな?」「かわいそう」と感じる気持ちも、周りにいる大人が、感じたことを“ことば”で表すことで育ちます。
子どもたちが夏の日々の暮らしの中で、その身に受ける多くの自然の恵みを感じ取り学び取ることができるよう、日々の保育の中で支えていきたいと思います。
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