ナオミで大切にしている『ことば』
2022.09.09
生まれて間もなくすると赤ちゃんは喃語(ウー,アー)を発するようになります。
授乳のときに「おいしいね」「おなかすいてたの?」「ほら、おなかいっぱいだね」おむつを替えてもらう時に「気持ち悪かったね」「さっぱりいい気持ちでしょう」など赤ちゃんからの返事はありませんが、行為を言葉かけしながら赤ちゃんの目を見て対応していきます。安心が得られる大切な時間ですが、赤ちゃんの耳に入った情報は言葉の蓄積になります。散歩しながら「アッわんわんいたね」「お花きれいだね」など話しかけると、そのうち子どもたちが指さしをはじめ「あれは?」「これは?」とその指したものに反応してくれる大人のことばにものの名前を知り、やがて片言となって子どもたちの口から発せられるようになります。
0歳時代は心地良い言葉の響きを聴きながら、大好きな大人(お母さん・お父さん・先生)の声を聴いて安心します。この時代は適切で心地良い言葉を子どもたちに届けることが大切です。
2歳になると2語文から文章への移行期、大人の思いとは逆の行動をとりたいと主張し「手におえない」と落胆する場面にも出会います。「待ってるね」と気持ちを立て直す時間が子どもたちには魔法の言葉になります。
3歳は飛躍的に語彙数を増やします。大人が「(バカ等)使ってはいけないよ、そんなこと言われると悲しいよ」という言葉も使ってみたい時代です。自分の思いを言葉にを置き換えながら「んーとね・・・」言葉を探しながら表現します。保育士にじっくり話を聞いてもらう安心感は、表現する力へとつながっていきます。
4歳は自己主張をしながら、保育者を仲介にしてことばで思いを伝えようとします。出来事を時系列で話そうとする力もついてきます。
5歳すみれさんは相手と折り合いをつける言葉を使います。先日「えーみんなで話し合えばいいじゃん」とすみれさんの声が事務所に飛び込んできました。きっと何か困ったことがあったのでしょう。それを「話し合って」と困難に折り合いをつける手段として使っていました。内容はわかりませんが、飛び込んできた言葉に微笑んでしまったものです。5歳は困った時に「みんなで話し合えばいいよ」とことばの意味を分かって使いこなすまでに成長します。
行為を言葉に置き換えることが出来ず、相手に痛い思いをさせてしまうこともあります。もちろん主張のぶつかり合いでけんかになることもあります。けんかの中から学ぶのは、「相手の気持ち…」です。言葉に置き換えて相手の気持ちを理解すると「ごめんね」が素直に出てきます。ことばっていいですね。
5歳児 グループごとの話合いの様子(夏のキャンプにて)
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