大きくなった喜びを
2022.02.10
節分の季節がやってきました。節分は季節の変わり目を意味し、季節が変わり鬼(冬)を追い出し福(春)を呼ぶ行事(諸説あり)です。体調に気をつけ、まめをまいて邪気を払うとされています。早いもので今年も2月3日に豆まきを行いました。
今年を振り返る時、子どもたちのかかわりの姿で、保護者の方々にご配慮いただいたり、心配をおかけしたことがたくさんありました。その一つに保育の中で防げなかった“かみつき”や“ひっかき”等です。言葉にならない行為がお友達に痛い思いをさせてしまいます。1歳~2歳に多い行為です、お友達が使っていたおもちゃが使いたい、僕が使っていたのにとられた。言葉にして伝えられず、行為が先になってしまい、「なんで勝手にとるの!」と怒った感情がひっかきや、かみつきとなってしまう。保育者にとっても悲しい場面ですが、お互いのしたかったことを言葉に置き換えて、相手の気持ちを汲んだ対応をします。
日々こんなことを繰り返して、子どもたちは自分と違うお友達の存在に気づきます。
先日1歳児こりすさんが、日だまりの園庭で遊んでいました。多くは保育士の回りに座って砂遊び、少し離れて子どもたちがうれしそうに拳をあげてかけ声をかけたかと思うと6から7人の仲間たちが一斉に笑顔で走って端っこの方へと移動しまた戻っていきました。
何気ない1歳児の姿ですが、お友達を意識して行動する姿にうれしくなりました。かみつきや、ひっかきでどれだけ保護の方々にご心配をかけたことでしょう。根気よく行為を言葉に置き換えて「やってはいけないこと」を伝えて来ました。ことばで思いの交流ができるようになると少しづつ影を潜めるひっかきやかみつき行為です。遊びやけんか、こまった体験を通して子どもたちは「考える」こと、「相手の気持ちに気づく」こと「やっていいこといけないこと」を知っていきます。子ども時代は、安心して間違うことができる時代ととらえています。初めからやってはいけないを知っているわけではないのです。だから周りにいる大人たちは、行為を受け止め、「でもね」と切り返しの言葉を持たなくてはなりませんね。
体の成長は目に見えて大きくなったと感じられるのですが、子どもたちの心の成長・仲間の中での学びを見つけてみましょう。 一年間のわが子はどのように成長したでしょうか?
2月は子どもたちの成長を保護者とともに確認する「大きくなったねの会」(生活発表会)があります。今年はコロナ禍の中厳しい状況ですが、子どもたち一人ひとりは 仲間の中で確かな成長をしています。
保育園も一年のまとめの時期となりました。
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