ぶどうっこ展(作品展)がありました
2024.02.23
ぶどうの木では毎年「ぶどうっこ展」と称して、子どもたちが日常取り組んだ描画や制作物を食堂に展示して、年齢ごとの発達の様子をご覧頂いております。
0歳児(さくらんぼ組)は手指を使って「ひっぱる」「おとす」「つまむ」などの遊びを繰り返し楽しむうちに「片手で押えてもう一方の手で操作する」という左右の手の別々の動きを獲得していきます。
左右の手を使い分ける1歳児(いちご組)は「くっつく」「はずす」を楽しみます。物と物を合わせ、くっつけることで違う形になる喜びを感じ、やがてくっつけたものを見て「○○みたい」とイメージが芽生えてきます。 ぬりたくりやなぐり描きを思う存分楽しみ心を解放していき、たくさん描けた線に意味をつけていきます。
2歳児(もも組)では、どろんこ・ねんど・新聞・砂など身近な形の変わる素材を使って遊び、形の変化を楽しみます。できたものへの意味づけがはっきりしていくと、次第に最初にイメージをもってから作り始めていく姿へと変化していきます。 描画に思いを込めて楽しくおはなししながら描きつづけます。
3歳児(みかん組)はより多くの素材にふれ、素材の特性を感じていきます。幼児組になり経験や世界がぐっと広がり、体験を通して制作や描画を楽しみます。「できあがっていくこと」「描けていくこと」 表現することが楽しくてうれしい時期です。
ところが4歳児(りんご組)になると自分のイメージと現実の表現の違いから「うまく描けない」「こうやりたいけどできない」と葛藤が始まります。悩みながらお友だちに助けられたり、タングラムなどいろいろな表現活動をたっぷり経験することで「できた!」の喜びと自信をつけていきます。
そのような葛藤を乗り越え、たくさんの経験が生きる5歳児(ぶどう組)は時間をかけてじっくりていねいに作り上げたり、ひとりひとりが作ったものを合わせ、子どもたちが話し合い、ひとつのまとまったテーマとして提示することができるようになります。
子どもたちひとりひとりの作品には、作品になるまでのたくさんの思いがつまっています。できたものだけをみるのでなく、そこへたどりつくまでの過程や作品に込められた思いを、大切にしたいと思います。
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