食べたいをはぐくむ~好き嫌いの大切さ~
2023.10.19
【成長の段階のひとつ】と分かっていても、これは嫌!と食べてくれないと心配になったり、苛立ったり、悲しくなったりするものですよね。
今回のコラムでは、好き嫌いがあるお子さんへの対応を紹介したいと思います。
好き嫌いは決して 悪 ではありません。しっかりと味を感じることが出来ている証拠です。
乳幼児期、「苦味」「酸味」は自分の命を守るためにセキュリティがかかってしまう味と言われているため、苦味の強い野菜やすっぱい物など嫌ってしまうのは無理のないことなのです。
では具体的に、どのようなことを気を付けて接したら良いのでしょうか。
~①無理に食べさせない~
苦手なものをこっそり好きなものに混ぜる…よく使ってしまう技ですが要注意!
【好き】が【嫌い】になってしまうリスクがあります。食事自体が苦痛になってしまう可能性も…
~②嫌いな食べ物を決めつけない~
小さなきっかけでチャレンジしたい気持ちになることも。これは食べないから、と決めつけず食卓に並べておくと良いですよ。
~③嫌いな理由を探る~
苦手な理由は様々。調理の仕方など工夫しながらよく観察しましょう。
~④空腹感を持たせる~
食事が美味しく感じられるよう、適度な空腹感をもたせましょう。
~⑤安心できる環境をつくる~
子どもひとりひとりの性格やその時の状態に合ったペースで、あたたい雰囲気づくりを心掛けましょう。
~⑥うま味を生かそう~
かつおやこんぶなどの出汁を効かせることで食べ物がおいしいと感じやすくなります。
~⑦いっしょにつくろう~
保育園でも実施していますが、玉ねぎの皮をむいたりきのこを割いたり…食材下処理など、調理のお手伝いをお願いすると子どもたちは「たべてみようかな」の気持ちになるようです。
~⑧おおらかな気持ちで待つ~
好き嫌いを否定せず、いずれ食べるようになるのをおおらかに待ちましょう。
ペロッと舐めることができた!ひと口頑張って食べることが出来た!ときには思いっきり褒めてあげてくださいね。
好き嫌いは強引に突破しようとすればするほど、余計に強固になります。
食との出会いの時期である乳幼児期に、子どもが好き嫌いを認められながら【食べる楽しさを味わう】ことを大切にしていきたいですね。
参考文献 「いただきます ごちそうさま」vol.84 たべたいをはぐくむ
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