1月「好き嫌い苦手があるのは自然なこと」
2021.01.12
好き嫌いのような本能的な反応には無理に逆らおうとはせず見ただけで嫌がるようなら強制する必要はありません。特に苦みに対する味覚が育つのはかなり遅いので子どもが苦い食べ物を嫌うのは自然な反応です。だからといって食べさせるのをやめるのではなく1度食べなくても味や調理の仕方を変えてもう一度試みてみることが大事です。子どもの味覚を育むには新しい食べ物に親しむことが重要だからです。園の給食で夏には苦みの代表のようなゴーヤがでます。子どもにとっては苦手な食材ですが調理の仕方を工夫しゆでて苦みを減らしたり味付けの工夫をして提供しています。食べ物の味は,舌の表面にある味蕾と言う器官でキャッチされ、神経細胞を通して脳に伝えられます.味蕾は8歳から急速に増え12歳をピークに減っていってしまいます。味蕾が味をキャッチするたびに送られる信号は脳を刺激し脳の発達を促します。脳が刺激を受けると「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感が研ぎ澄まされます。食べることは単なる生存のためだけではなく、脳の発達にも繋がっているのです。栄養のことだけでいうと、嫌いな特定の食べ物を食べなくてもほかの食べ物で代替えできるので、好きな物だけでお腹を満たしていても、こどもは十分に育ちます。とはいえ味覚は脳の発達にも繋がっているので、その意味では子どもが様々な味を経験するのは大切なことです。大人ができるだけいろいろな食材に挑戦しおいしそうに食べているところを見せると、子どもも新しい食べ物に興味を覚えチャレンジしてみようという意欲がわきます。家庭では、親が好きでないものは食卓に上りにくい傾向がありますが、こどもに機会を与えるために、大人も様々な味に挑戦していきましょう。
この時期園でも食事中おしゃべりしないでパーテーションをたててと言う対応をしなくてはならない現状ですが友達同士楽しく会話をしながら食事ができることが1日も早く来ることを願わずにはいられません。
参考文献 子育てベスト100
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